今回はちょっと変わった感じのテーマです。
きっかけは「状況に応じて、円グラフは避けたほうが良い」という話を思い出したことです。
研修医時代の話ですが、その時はカンファレンス中であまり掘り下げられず流されてしまいました。
たまたま最近グラフの話になったので、ここで円グラフと棒グラフについて特徴と正しい使い方をまとめてみようと思います。
円グラフ
では、まずこのような円グラフはどう感じるでしょうか。

小学生に好きなスポーツを聞いたアンケート結果です。
これは典型的な今ひとつな使い方になります。
なぜかというと、円グラフであるメリットがないからです。
円グラフというのは「項目が3つ以上あり順序のあるもの」の時に有効です。
ではこちら会社満足度アンケート結果の場合はどうでしょうか。

こちらは正しい使い方になります。
円グラフの最大のメリットは「累積した値を視覚的に把握できること」です。
今回の満足度アンケートについては、超満足が19%という情報に加えて、超満足+まあ満足でも39%くらいという情報がすぐ分かります。
全体の中で満足という判断をした人が39%いて、一方で不満だった人は21%いるという情報はとても重要ですよね。
一方で好きなスポーツの方はどうでしょう。
野球が多いことは分かりますが、別に野球とサッカーで46%と言われても意味のない情報です。
こういった情報はむしろ棒グラフにした方が、見やすいですね。
あとは視覚的に割合を見せられるのが1番のメリットなので、僅差のデータである時には視覚に訴える要素が減ってしまいます。
また魅せ方として色の使い方も重要です。
先ほどの例ですが、色を変えてみるとどうでしょうか?

ごちゃごちゃが解消されて、見やすくなっています。
あるいはこのようなテクニックもあります。

強調したい項目(例えば今回で言えば「超満足が19%!」)のみを統一された色調から外してみたり、切り離しという技でその部分だけを少し浮かせたりという技を使っています。
他にもアイコンを使ったり、カテゴリーを思い切ってシンプルにしたり、ドーナツ型にしたりと細かいテクニックはいろいろとあります。
棒グラフ
棒グラフでまず注意すべき点は、縦にするか横にするかです。
例えば改めて好きなスポーツアンケートをしたとして、この2つの棒グラフならどちらが見やすいでしょうか。


このようにパラメーターが多い時には、横棒グラフが見やすく感じると思います。
つまり縦棒グラフは、項目数が多い今回の場合は避けた方が無難と言われているのです。
もちろん比較対象が少ないのであれば、縦でも構わないと思います。
理由は我々の視点の動き方にあります。
パワーポイントなどの資料作成時にも言われる話ですが、私たちは普段左上から右下に視線が流れていきます。
ですので問題文は上部に書かれ、左から右に文を読み、右下に解答を書くというのがとても自然に感じます。
そこでこのグラフを見てみるとどうでしょうか。
横棒グラフの時には左上に種目があり、それぞれの数を見ていけます。
一方で縦棒グラフの場合には、人数が目に飛び込んできてから種目を一つずつ見ていくことになります。
この情報で知りたいのは「野球が1番人気で30人くらいが選んでる」という内容のはずです。
「30人ぐらいが1番多い競技で、それが野球だ」というのは、ちょっと読んでいて違和感ですよね。
縦棒グラフの方は読んで理解するのに時間がかかるため、少しストレスを感じます。
また時間経過で変化がある時には、折れ線グラフの方が好ましいことが多いですね。
そして、棒グラフにも魅せ方の工夫があります。
例えば色を変えたり、アイコンや文字を追加したりすることができます。

あるいは他の数字に意味がなければ、思い切って割愛するのも一つですね!

さていかがだったでしょうか。
最近はパワーポイント作成ども、かなりAIに委託する部分が増えているように感じます。
ですがこのようなグラフ選びや配置のセンスは、学べば必ず活きるものです。
伝わりやすいパワーポイントや論文でのGraphical Abstractなどでも必ず役に立つ知識になります。
参考になったのは以下の2冊です。
ぜひ手に取ってみてください。
本日はこの辺で、ではでは。

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