2025年度 東大SPH入学試験の結果(後編)

医学日常

では前回に引き続き、東大SPH試験の感想を書いていこうと思います。

【統計】

一応、推奨の書籍は用意しましたが、難しすぎてほとんど読んでいません。。。

あと本番ではcasioの関数電卓使って解くことになるので、事前に心配な方は用意して練習するのが良いかもです。

解く時のコツとしては、自分は計算する前に軽く分布を書いて、答えを数択に絞っていました。

これで2-3択にすることで、たまに逆側を選んでしまうことがあったのがなくなりました。

計算の答えが0.83の時に、答えが0.17か0.83か間違えなくなった、という意味です。

あとはこの試験を突破する、というだけならば正直書籍よりもブログとYoutube、過去問ベースの方が良いかもしれません。

一番理解に繋がったのは、統計Webです。

過去問の類題の解答がいっぱいあり、本当に助かりました。

概念を掴む意味ではYoutubeの「ヨビノリたくみ」「とけたろう」シリーズが有料級でした。

・マセマ出版社 確率統計キャンパス・ゼミ 改訂8(★★★)

正直、買いましたが自分には難しかったです。。。

きちんと理解するためには良著だと思いますが、自分は諦めてしまいました。

・統計学演習(★)

こちらも推奨あり購入しましたが、正直ちんぷんかんぷんでした。。。

自分には難しくこちらも問題解きましたが、あまり試験に活かすことはできませんでした。

・わかりやすいEBNと栄養疫学(★★)

見るからに良い本でした。

前半しか読めなかったのですが、良著であり終わってから通読しようと思っています。

自分はこの分野の理解が不十分で過去問しか結局解けるようにならなかったので、5-6割くらいで御の字かと覚悟していました。

きちんと理解できれば安定した得点源になりますが、コスパは決して良くないとは思います。

時間の取れる方はぜひトライしてみてください。

【専門分野】

各分野ごとの過去問の個人的な難易度と本番の選択科目です。

自分は医学統計は完全に捨ててました。

苦手なのと計算ミスのリスクも高いので、安定した得点源にはならないと思ったからです。

医療倫理も見ないようにしていました。

元々は医事法と医療情報システムも捨てるつもりでしたが、ここ数年で解きやすい問題が散見されたので密かに狙っていました。

具体的には医事法は出そうな法律関連について、病気が見えるの図表を暗記して書けるようにしてました。

解剖関係や福祉六法など、根拠法含めてヤマを張ってました(多分、これでたまたま受かったようなものです)。

医療情報システムはここ数年の複数あげよのパターンを暗記して、同様の問題ならある程度の点になるよう備えていました。

他の分野は結構地力が問われてしまうので、良くも悪くも対策が難しいのかなあと感じてました。

本番では前半が楽なら選ぼうと思ってましたが、後半がドンピシャだったのでそちら中心に選びました。

それでも時間ギリギリになったので、結構難易度高いと感じました。

【小論文】

誰かに見てもらうのをおすすめします。

最後に実際に書いて妻に見てもらったら、「文字の癖で読みにくい」と指摘されハッとしました。

改めて文字レベルで読んでもらえるように書くことを意識して作り直しました。

文字数は1時間と考えると1500字が限度かと思って、1300字程度にしました。

本番で数行吹っ飛ばして書いてしまいましたが、落ち着いて消して書き直せたので余裕を持っておいて本当に良かったです。

小論の解答用紙だけ右上の点数欄がなく、採点対象外になったかと感じました。

確かにこれは事前に対策し放題なので、いつか規制が入りそうな項目と思います。

・・・と思っていましたが、普通に採点されていました。

小論文としての構成だけでなく、内容も含めての評価だと感じます。

面接の時に議論が甘い点を指摘されたので、そこまで突き詰めた記載を目指すことが高得点のためには必要そうです。

【二次面接】

自分が質問された内容は以下でした。

・志望動機と2年間学んだ先の予定を合わせて4分で

・小論文の内容についていくつか

・聞きたいことはありますか(逆質問)

これ分かる人いると思うんですが、一次と比べて準備時間が圧倒的に少ないです。

しかも一次受かるか不安な中で、喜びを抑えてすぐに準備しなければなりません。

自分は結果発表の当日は呆然としてしまいほとんど手につかず、翌朝から慌てて準備することになりました。

受かっていた時のことを考えて、ここもある程度早めに準備しておくほうが無難かと思います。


ということで、いかがだったでしょうか。

数字だけ見ると「英語だけ得意な人が軽く受けた」ように見えてしまい悲しいのですが、実際は真逆です。

英語は苦手でそれなりには頑張りました。

たまたま泥臭く書いたことで点数になっただけです。

東大SPHは話を聞くにつけて素晴らしい環境だと思います。

自分も仕事を退職するので勇気はいりましたが、今は新しい環境で学ぶことにワクワクしています。

ぜひ皆さんもこちら参考に東大SPH目指してみてください!

本日はこの辺で、ではでは。

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