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「今夜、世界からこの恋が消えても」を観て | Dr.Azukii's Blog

「今夜、世界からこの恋が消えても」を観て

医学日常

今回は久しぶりに映画を観たのでその感想を記事にしていこうと思います。

公開は2022年7月29日とのことで、少し古めにはなりますね。

元々涙脆いのですが最近全く泣ける作品に出会えていない中で、こちらの作品を観たのですが・・・

正直、期待以上でした。

ボロボロと泣いてしまい、とても心が洗われる作品でした。

まだ観ていない方は是非おすすめします。

本編ネタバレ無し(予告編の内容はあり)と本編ネタバレありに分けて記載しますので、気になる方は注意して読んでくださいね。

本編ネタバレ無し

主人公の透は周りのクラスメイトに流された結果、真織に嘘の告白をしてしまう。

しかし彼女はその告白を「お互いが本気にならないこと」を条件に受け入れた。

そしてその恋が透の中で本物に変わりつつある時に、真織の病気のことを知るのだった。

交通外傷を契機とする前向性健忘。

彼女は眠ってしまうとその日の出来事を全て忘れてしまうのだった。

そのため日々の出来事を日記にしたり、張り紙にしたりして生活をしていた。

今日が終わってしまうことを恐れる真織、2人の恋の行方はどうなるのだろうか。。。

といった具合ですが、本当に良い意味で裏切られます。

わりとありきたりな設定から、衝撃の展開でした。

最初は序盤のやり取りが意味不明だったのですが、後から理由を知ると細かなやり取りにすべて伏線が散りばめられていたことに気付き驚かされました。

やはり監督が三木孝浩さんであるのは大きかったですね。

「ぼくは明日、昨日の君とデートする」も観ましたが、これも号泣しました。。。

自分は結構、今回のような医療ネタが入った映画って感情移入できないことが多いです。

何故かというと作り込みが甘過ぎて、粗が気になってしまうからですね。

今までの作品で言うと落ち着いて見られたのは、コードブルーシリーズやアンナチュラルくらいです。

・・・後者は病理に自分が詳しくないから、というのはもちろんありますが笑

ただ今回の映画はもちろんフィクションなんですが、無理の無い内容というか「分かっている人」の目が入っているなと感じさせてくれるものでした。

同じように医療ネタの映画をなかなか楽しみきれていない方、とてもオススメです。

本編ネタバレあり

まず繰り返しですが、なんて素晴らしい作品でしょうか。

前向性健忘という表現も適切ですね。

健忘って雑多な書き方されがちですが、今回は記載の通りで正しいと思います。

もちろん今回のような症例は実際にはありえないと思いますが、創作の中で許容できるレベルでしょう。

特に健忘がある中で見え隠れする昔の恋人の影。

どう考えても健忘のせいで成就しなかったと思いますよね。

それがまさか透の方が心疾患を抱えており、突然死してしまっていたとは。。。

文字に起こすと陳腐に感じられるかもしれませんが、それを伝えようとしていた様子や亡くなる過程の描写が丁寧で全く気になりませんでした。

また心疾患も具体的にはBrugada症候群など、起きてもおかしくないものを想定していると思います。

Brugada症候群とは遺伝性の疾患で、一定数の方が突然の不整脈で亡くなってしまう病気です。

そこまで珍しいものではなく、時折病院受診をきっかけに見つかることがあります。

透が亡くなった後も泣きましたが、1番は透の姉が日記を作り替えるシーンでしたね。

心労をかけてしまった大事な弟が死んでしまい、その弟の生きた痕跡を自分の手で消していく作業ってどれ程の苦しみか。。。

涙が止まらなくなりました。

小説版も買って読んでみようと思います。

以下にリンクを貼っておきますので、気になる方は是非どうぞ。

自分は文学作品が好きなので、いつか医師としてのキャリアと経験を活かして小説を書いてみたいなあなんて思いました。

雑多な感想ですが、本日はここまで。

ではでは。

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