「頭に来てもアホとは戦うな!」を読んで

勉強関係

今回は書籍レビューをしていきます。

人間関係や人生観について、非常に考えさせられる一冊でした。

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

2014/7/8

田村耕太郎 (著)

苦手なヤツほど徹底的に利用せよ!

目標がみるみる叶う、最強の「人の動かし方」

仕事に人間関係のストレスはつきものだ。

ぶつかり合いや、言い合いといった直接的な諍いだけでなく、

暗黙の敵意などを感じることもある。

「アイツさえいなければ……」そう思ったこともあるだろう。

しかし、こうした人間関係の怒りや悩みは、仕事で成果を出すためには全くの無駄。

本書の方法を実践することで、ストレスや時間のムダがどんどん減り、成果に集中できる。

それだけでなく、自分のために協力してくれる最高の味方が増えていく。

自分をコントロールし、他者との関わりを変えるだけで、

みるみる成果が上がっていくのだ。

本書の内容は、多くが自らの「失敗」にもとづいて書かれている。

証券マン時代、取引先の心を動かすことができず2年間成績がゼロであったこと、

政治家時代の酒席や権力闘争の中での失敗……。

そうした経験から生み出した方法は、

愚直でありながらしたたか、格好悪く見えて、効果はてきめん、そんな実践法である。


以下、気になった章についてコメントしていく形にしていきます。

【第1章】 アホと戦うのは人生の無駄

●他人とのいざこざで人生を浪費していた自分

自分もこういうアホに対して、無駄な体力を使っているなあと反省しました。

どう付き合っていくのか、この先にまとめられています。

●無駄な戦いを繰り広げる人の特徴

「スーパーヒーローがフィクションで求められるのは、現実の世界にいないから」というのは言い得て妙でした。

無駄な正義感を自分も持ちがちですが、そんなものは何の意味も無いんですね。。。

だからこそメディアはフィクションとして描き出す、、、偶像崇拝です。

●蒸し返して傷を大きくするな

サンクコストで割り切るという考え方、自分には出来ていませんでした。

投資したものは取り返したくなりますが、過去の遺物にこだわるようではまだまだ。

そこで傷を深めてしまうよりも、未来を無駄にしないことに切り替えるべき。

そしてタイムコストを考えること。

対人関係に悩む時間があれば、その分で家族と過ごしたり英語やビジネススキルを磨いたり、息抜きに旅行をしたりすることもできます。

【第2章】 臆病者のための 戦略的コミュニケーションのススメ

●臆病なコオロギの強さ

強いコオロギも戦いを繰り返すと傷付き、格下にやられます。

真に強いものは、無駄な戦いを避けることです。

孫氏の兵法にも戦わずして勝つことの重要性が書かれています。

●嫌な相手にこそやられたフリ

アホに対して戦わず頭を下げておく。

自分が本当にやりたいことは何かを考えれば、アホにだって平気で頭を下げられる。

そして絶対に見つからないところでストレスコントロールすれば良い。

言うのは簡単ですが、強い信念がないとなかなか出来ないですよね。

敏感なアホもいますので、うまく行うことが大事でしょうか。

●「生意気は元気な証」だなんて思うな

胸を貸すなんて言葉は存在しない。

喧嘩を売られた方は忘れない。

余計な血を流さずに目的達成のためゆっくり近付くのが良い。

自分としては「議論」のつもりでぶつかったとしても、相手はそう感じていないことがある。

やはり無駄な戦いはせず、と言うのが鉄則になりますね。

ここは若手から中堅になりつつある中で考えさせられました。

●きまずいときこそ、無理にでも話しかける

これは、、、相当のスキルが必要ですね。

険悪になりつつあるからこそ、無理して話さなくても良いが頻繁にコミュニケーションをとり悪化させないようにする。

言ってることは分かりますが、過去にやっても上手くいった経験は無いですね。

ほどほどの距離感で対応するのが良いような気もしますが。。。

これは周囲の環境とアホの種類にもよる気がします。

【第3章】 どんな強者でも 味方にする『人たらし』の技術

●人を意のままに動かす技術

「非難するな」「認めよ」「相手の欲しがるものを理解せよ」とデール・カーネギーは他人を動かす3原則を挙げました。

アホ相手、むしろだからこそリスペクトを強調し、何とか相手の求めるものを探し、自分と共通の利害を見出すこと。

確かに「相手を理解しようとする」って大事ですね。

そこから共通の落とし所を見つけることも出来ますし。

●腰の低い人ほどデキる人が多いのはなぜ?

腰が高くて良いことなんて何もない。

うるさく吠える子犬と変わらない。

成功した人はその意義がわかるので自然と頭が下がっていく。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と表現していて、上手いですね。

一方で成功しない人間は、悔しさや嫉妬から自分を誇張しようとする。

そしてさらに反感を買っていく。

ただいたずらに腰が低ければ良いわけではない。

野球で言うところのストレートにフォークがあるように、併せ持つことで効果が絶大になる。

【第4章】 権力と評価の密接な関係

●上司があなたを見てくれないのはなぜか?

自分が下にいると上司は無能に見えると。

しかし上司になると一度に多数の部下の面倒を全て見ることなんて出来ない。

既出ではあるが相手の立場になることが大事。

上司が欲しいもの(数字、売上、人間関係の是正etc)に貢献してあげるという考え方をしよう。

ちゃんと見てくれている、訳なんてないので、しっかりと自分が何をしたかアピールしていくことが大事。

●飲み会を有意義にする方法

一般論として昼も一緒にいた人と夜も過ごすなんて時間の無駄。

自分の将来のために投資した方が有意義だろう。

ただメリットがあるかどうかを考えることが大事。

飲み会自体が嫌いでも鞭打って参加すると、有意義な情報が手に入ることもある。

そのため「その組織において為すべきことがあるなら参加すべき」と。

辞めるとしても次の仕事にも活かせるので、楽しく一次会だけ顔を出して帰るのが賢いだろう。

●不機嫌な職場で、息苦しいあなたへのヒント

「人生はそもそも理不尽なもの」という現実感覚を持つことで、いかなる職場でもストレスは減らせる。

過剰に期待をするからストレスが大きくなる。

植民地支配されたり虐殺や略奪の歴史がある中で、今の日本はとても恵まれている。

機会は完全平等ではないがそこまでアンフェアでもない。

開き直って、文句を言う暇があれば自分で変えていけるようにすれば良い。

【第5章】 他人の目を気にするな

●人生は、あなたが主役であるべきだ

目的遂行のために他人の目を気にせず行動に移すことが大事。

他者を意識して頭を平気で下げているが、心の中では下げていない。

そして下げていない自負があるからこそ、逆説的だが平気で頭を下げることができる。

生き残ることが最優先。

死ぬ時の後悔のトップが「自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気が持てなかった」と。

今、他者にどう思われているかなんて瑣末なことにこだわる必要はない。

●心がポッキリ折れたときの自信の取り戻し方

筋肉の超回復と同じで、とことん休むこと。

付き合う人を変えて、人里離れたところへ行ってしまう。

パソコンやスマホを手放して、仕事や日常から完全に離れてしまう。

頑張る時に本気で頑張るよう、休む時も本気で休む。

【最終章】 アホとではなく自分と戦え!

●デキる人間に囲まれた環境に飛び込め!

人間は環境に左右されやすい動物。

ぬるま湯に浸かっていればそのまま。なるべく自分が入れないような、刺激的で向上心を芽生えさせてくれる組織へ入ること。

誰でも入れるものでなく、資格や試験がないとダメなものが良い。

そこから次々と人脈が広がっていき、新しいポストが飛び込んでくる。

●有限な人生を活かすために、私がやっていること

人生は不条理で良い人間から先に死んでいき、理不尽な年長者が幅を利かせている。

そんな人間の思いを考えてみると、やりたいことは今しておくべき。

さらに言えば何を言われようが、知ったこっちゃない。

つまらない意地やプライドなんて何の意味もない。

体のメンテナンスも見栄えのために筋肉質になるより、可動域や筋肉量の維持に努めるべき。

ストレッチが特に良い。

そしてやはり家族との時間はとても大事。


面白い一冊でした。

視点が元参議院議員ということもあり政治家目線ではありましたが、一般論として通ずるところも多かったです。

著者も言っていますが、今後の日本は厳しいです。

人口減少を受け止め衰退していくのか、移民を受け入れるのか。

自分もそうですが、家族を路頭に迷わせることがないようにしなければなりません。

「倍返し」とか「リベンジ」なんて考える暇があれば、建設的なことに時間を使うべきですね。

自分も嫌な経験はたくさんしてきましたが、だんだんとどうでも良くなり大事なことに時間を使えるようになってきました。

それは単に今の周りの友人や家族といった人間関係に恵まれているからですね。

今度、このような人生論で大事になる資産形成についてもまとめていこうかなあと思っています。

本日はこの辺で、ではでは。

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