医師のための資産形成⑤ ~守る力・使う力~

まとめ

さて医師のための資産形成、最終回は守る力と使う力について話していこうと思います。

【守る力】

作った大事な資産を守るためには何を意識すれば良いのでしょうか。

守る力が大事になるのは上記の項目です。

まずこちらのファンドの信託報酬(いわゆる運用手数料)を見てください。

これはコモンズ30というもので、アクティブファンドに該当し高い利回りが期待される(と売り込んでいる)ものです。

おおよそ1%付近ですが、これって高いですか?

手数料は極力減らす必要があります。

特に株式投資において1%と言われると、とても高く感じます。

利回りが良いとは言いますが、それも果たしてどうなのか。って話です。

ここら辺は個人の判断ですが、基本的には長期投資のインデックスファンドで信託報酬0.2%付近のものを選ぶ方が利回り含めてメリット大きい気がします。

ちなみに年利が3%と低めに想定したとしても、信託報酬の差で大きなリターンの差が生まれます。

長期投資は複利が働くため、小さな差がバカにならない大きな差に変わります。

また昨今はネット証券やネット銀行も増えているため、パスワード管理も極めて重要です。

1Passwordというツールで一元的に管理することをお勧めしている人もいます。

自分はまだそこまで使っていませんが、何か対策はしなければなあと思っているところです。

社会はゆっくりインフレが進んでいくものです。

極端なインフレになれば、現金が紙切れになります。

どのように備えれば良いでしょうか。

まず一つはインフレに強い資産を持つことです。

現金は100万が気付いたら50万の価値になりますが、金やプラチナ、不動産は下がりにくいですね。

また外貨建ての資産があると、円の価値が暴落しても安心です。

このインフレ対策という意味でも、外貨建てのインデックス投資はメリットが大きそうですね。

またいざとなれば自分で自給自足するしかありません。

そのため穀物や野菜を作れるようになっていれば、最高のインフレ対策ですが、、、それは非現実的ですね。

なので働き口を確保するために自分の市場価値(人的資本)を高めておくことは、良い対策になります。

世紀末になっても雇ってくれる、頼ってもらえる、そんな医師になるよう鍛錬しましょう。

【使う力】

最後の力は使う力です。

それは死ぬ時に一番裕福になっても仕方ないからです。

お金はあの世には持っていけませんので。

しかし浪費するのは捨てているだけです。

どのように使っていくのが良いのでしょうか。

さて憧れのマイホーム購入ですが、これって浪費になりますか。

投資という意見もありますね。

良いお金の使い方はプレゼントにしたり自己投資にしたりすることや、経験や時間を買うために使うことです。

では浪費はダメなのでしょうか。

そんなことはありません。

心を豊かにするために、自分が価値を感じられるものにはお金を惜しみなく使うべきでしょう。

マイホーム購入に関しては投資と割り切るのか浪費と割り切るのか、しっかり考えた上で中途半端にならないように決定すべきです。

家としてはイマイチだけどリセールバリューのためだけに中古の家にしました。。。というのは本末転倒ですね。

お金を貯めるのは人生を送るための、手段の一つにすぎません。

自分が豊かになり、周りも幸せになり、コスパの良いものにはお金をどんどん使いましょう。

【まとめ】

ここまで5回に渡りお金の勉強をしてきましたが、快く思わない医療者がいるのも事実です。

「そんな話する暇あるなら、論文読みなさい」って言われそうです。

果たしてそうなのでしょうか。

このような架空の症例があります。

85歳男性、IPFで呼吸不全をきたしています。

苦しそうに辛い治療はやめてくれと言っています。

この人に人工呼吸器やECMOを導入すべきでしょうか。

こちらも架空の症例です。

30歳男性、救急科医師で夢があるようです。

さて何が言いたかったのか伝わりましたでしょうか。

つまりは全てゴールが何かを考える必要があるのです。

IPFの人に医学的に正しいのは人工呼吸器の可能性もある、かもしれません。

ただ本人が望んでいるのは違いますよね。

同じように後者の症例も何を望むかをまず考えるべきです。

医学の権威を目指すなら家庭を顧みずにひたすら精進するも良いでしょう。

あるいは宇宙飛行士の夢があるなら、医師の仕事は業務と割り切り夢を追いかける必要があります。

つまりその人のゴール次第なのです。

自分にとっては家族と平和に過ごすことこそが最良の喜びです。

なので医学も大事ですが、まずは生活ありきです。

ただ医学はとても好きなので、自己研鑽は趣味としてしますがね。

この辺りを履き違えずに、自分に必要な強度でお金と付き合っていくことが必要だと思います。

さてここまで医師のための資産形成シリーズ、お付き合い頂きましてありがとうございました。

ぜひ将来の自分を助けるために、資産形成大事にしてみてください!

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