日曜劇場のGet Ready!観てみました
まだ2話までですが、妻夫木聡めっちゃかっこいいですね、、、
内容的には令和の世直しブラックジャックって感じで、まあ面白いです
医療監修が以前に一緒に働いた上司の先生方だったので、背筋が伸びる想いでした笑
医学的には治療の妥当性が無い(治療行為を行っても無益性が強く、苦痛を与えるだけになる)症例ばかりで、それらにiPS臓器を駆使しながら救命していくってのはすごいですね
オペ室が近未来な空間で、オペする医者の声でバイタル測ったり薬剤投与したり、、、AIが支配する感じは確かに将来あり得るのかもしれませんね
ドラマとしては面白いし、実際こういう闇医者?というか医療チームって存在しうるの?と思う方も多いと思います
現実的には100%不可能だと思います
理由としては以下の3つです
①術前検査ができない
大きな手術でなくても、術中や術後に何が起きるか分かりません
超緊急時(腸が破れた、骨が折れて飛び出しているetc)は仕方ないですが、これだけのハイリスク手術であれば術前検査は必須でしょう
肺の機能や心臓の機能、全身の血管性状などを確認した上で万全の準備をしてから手術に臨むのが一般的です
闇医者でも術前検査できるかもですが、、、あんましてなさそうですよね笑
②術中サポートが乏しい
術者1人と器械出し(メスなどを渡す)の看護師1人では、いくらなんでも人手が足りません
術者は術式にもよりますが3-5人程度は必要ですし、特に前立ちと呼ばれる向かいに立つ人が重要です
術者が見やすいように組織をずらしたり、臓器を傾けたり、縫合手伝ったり、血液を吸引したり、、、これらのサポートがあってスムーズに手術は進みます
術者1人であんなことするの妻夫木聡じゃなきゃ無理です笑
ホログラムで自分の姿を投射してハッキングしたカルテ出しながら病状説明するとんでも無い技術あるので、もしかしたら映ってないところでAIがサポートしてる設定なのかもしれませんけども
③術後管理がない
意外に思われますが、手術も大事ですがその後の管理もとっても重要です
こういうハイリスク症例はだいたい術後に苦労します
手術の負担が大きいのでなかなか体が普段の調子に戻らないのです
悪いところを切り取って、代わりに良いものいれました、と単純な話ではありません
色んな医者や薬剤師、看護師、栄養士、理学療法士などが介入して、薬、食事、リハビリなども細かく最適化していき、ようやく元気になってくれるわけです
闇医者の地味に一番辛いのここじゃ無いかなと思います
匿ってリハビリとかするの、結構大変そうです
最近、土竜の唄も読んでるんですが、そっちで出てくる切り傷は大体ウイスキーかけて消毒して縫ってます笑
確かにそういう傷ならいけそうですね
切り傷処置してるブラックジャックはなんか違和感ですが笑
ただiPS臓器が随所に出てきたり、AIの活躍もあったり、なんだか案外未来の医療はこんな感じになってるかもと考えさせられました
また次話以降も楽しみにしています、ではでは
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