先に断っておきますが、今回はおふざけ会です笑
もし飛行機から飛び降りるなら命を守るためにパラシュートと空のリュックを背負って飛ぶのは、どちらが安全でしょうか?
意外とエビデンスが無かったので、この疑問に答えるRCTが行われました
Robert W Yeh, Linda R Valsdottir, Michael W Yeh, et al.
Parachute use to prevent death and major trauma when jumping from aircraft: randomized controlled trial
BMJ. 2018 Dec 13;363:k5094.
今回はパラシュートを使用することで飛行機から飛び降りる際の死亡や重大な外傷を防ぐことが出来るかを検討したRCTになります
PICOは以下の通りです
P:18歳以上の航空機乗客92人
I:パラシュートを背負って航空機(飛行機orヘリコプター)からジャンプ
C:空のリュックを背負って航空機(飛行機orヘリコプター)からジャンプ
O:着地直後の地面との衝突での死亡や重篤な外傷
・・・こんなの結果みるまでも無いですかね
そりゃ当然、パラシュートの方が安全、、、
結果
パラシュートの使用は、死亡または重篤な外傷を有意に減少させなかった
え?なぜ?
実際の参加者が飛ぶ様子の写真が本論文にあります
低っ!!!
飛ぶっていうか空飛んでないやん!!!
・・・ということで、結論にもありますが、今回は地上の静止した小型機しか登録できなかったというlimitationつきの研究でした
2018年BMJのクリスマス特集号に掲載されたユニークな論文です
論文の読み方ってとても難しく、絶対に自分たちの臨床に外挿できるかというとその限りではありません
例えば、今回の研究も
①パラシュートにエビデンス無かった
②いざRCT組んだら静止した小型機だけだった
③差は付かなかった
じゃあ、パラシュートにエビデンス無いから、次から無しで飛びます!ってなりますか?
そんなわけないでしょ!ってなりますが、意外と実臨床ではこうなってることがあります
まずエビデンスは、絶対ではありません
RCTだから凄い、とりあえずレビュー読んどけば良いなんて思ってませんか?
内容は意外とピンキリで、よく組まれた前向きコホートの方がよっぽど良い研究のことあります
そのエビデンスを自分で判断して適切に活用する(Evidence based medicine:EBM)ことが重要です
例えば、別にパラシュートにエビデンス無くても少し考えれば機序からして有効なのは分かります
それはエビデンスが無いから否定されるものでもないし、さらに言えばそのエビデンスも本当に確かか怪しいものです(今回のように「症例集まらなくて地上に静止した小型機のみでした!」みたいなこと、意外とありますよ)
今回はネタ論文ですが、ガチで書いてあるので結びも「地上の静止した小型機から飛び降りる際にはパラシュートは必要としないが、より高い高度から飛び降りる際には個人の判断が必要になる」としています
普段からエビデンスを参考にしつつ、自分で考え生理学的・理論的に正しいであろうことを行なっていくことの重要性を再認識させてくれる非常に示唆に富んだ面白い一本でしたね
今日はこの辺で、ではでは
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